カイロプラクティックとは、哲学・科学・芸術の集まった、自然の法則に沿った治療法です。
それは、骨格の構造、特に脊椎や骨盤に現れる異常に対して、手を用いて矯正(アジャストメント)し、生体の神経生理機能の改善を図り、健康の回復と増進に寄与する学問と治療法です。
その専門家が、カイロプラクターと呼ばれ、欧米では一般の医師(D.M:メディカルドクター)と同等の資格(D.C:カイロドクター)とステイタス(社会的地位)が約束されています。
カイロプラクティックは、米国のD.D.パーマーによって1895年に創始され、大正時代に日本に紹介されました。
カイロプラクティックは、私達人間の病気を「部分」としてではなく、背骨と神経の関係を中心とした「全体」として捉え、骨格の構造を整える治療法なので、日本人の長い間の自然との調和を重んじる生活スタイルを考えると、日本でのカイロプラクティックの需要は年々高まるものと確信します。
カイロプラクティックは、1895年にダニエル・D・パーマーによって発見された新しい医療です。カイロとは、パーマーの親友であったサムエル・ウィード氏によって名づけられた言葉です。
当時、ダニエル・D・パーマーは約9年間の間、人間の病気の根源について研究をしていました。たまたま召使いのハービー・リラードの耳が聞こえないことを知ったダニエル・D・パーマーは、ハービーに耳の聞こえなくなった原因を聞いてみたところ、幼少の頃に背中を丸めて床掃除を行っていたら、背中で妙な音とともにハービーの耳から音が消え去ったということであった。
ダニエル・D・パーマーはハービーの背中を見て、脊柱に異常に盛り上がりのあった椎骨をもとの位置に戻すように押してみました。すると、今まで聞くことのできなかった馬車の引く馬の蹄の音が彼の耳に入ってきて、17年間もの間失われていた聴力が、一度の矯正で蘇ったわけです。
多分これが世界で初めての脊椎のアジャストメントであり、カイロプラクティックの歴史と発展の始まりであったわけです。
その後、息子のB・J・パーマーが継承し、三代目の時に科学的にも認められ、法律化され6年制の専門大学となり、現在の16校のカイロ大学の卒業生は「脊椎の専門家」として米国では年間1,000人以上が誕生しています。

自然治癒力(自ら症状・病状を改善し、健康に導く力)が十分にある人は、健康状態はすぐに回復しますが、いろいろな事が重なり、心身のバランスを崩すと自然治癒力が衰えて、健康状態は下降線をたどります。
このような不健康な人は、何らかの症状が心身に現れ、あるラインを下まわると、病状として出現し、やがて病名のついた病気となり、医師の治療を受けなければならない状況となります。薬物療法、手術などは、心身へのダメージは大きな物となります。
カイロプラクティックは、病気となる前の症状の内に手を打って、元の健康な状態に回復させるには大変有効な治療法です。また、病後、手術後の健康回復のためにも自然治癒力を回復、増強することができるので、効果が大いに期待できる治療法といえます。
虫歯になってから歯を磨く人はいません。つまり、カイロプラクティックは虫歯予防と同じです。
カイロプラクティックは、早期発見、早期治療を実践する予防医学なのです。


約180年余り前の1828年8月6日、アメリカ・ヴァージニア州の牧師であり医師でもあったスコットランド系アメリカ人の夫婦の間に、ひとりの男の子が生まれました。名前はアンドリュー・テイラー・スティルといい、成長してカンザス州で外科医となりました。
その後、妻との間にもうけた三人の子供を髄膜炎で次々に亡くしてしまい途方にくれました。
「自分は医者でありながら何もできなかった・・・!」「私が学んできた医者としての知識は何だったのだろうか・・・?」スティル医師は大変に悩みました。
西洋医学に疑問と限界を感じるようになり、やがて自然医学(本来、体に備わっている自然治癒力を活性化する療法)に目を向けるようになりました。
試行錯誤、観察を繰り返しているうちに、様々な病気の人には筋肉や骨格に異常があることに気付き、その異常が原因で体のバランスが崩れ、病気や痛みとして現れるのではないかと考えはじめました。
そして1874年、その異常を取り除き体のバランスを整えると病気や痛みが改善されることを発見し、さらに現代医学の三大治療法である、手術、注射、投薬を使わずに素手の手技療法だけの医学体系を作り上げました。
「骨」を意味する「オステオ」と「病む」を意味する「パソス」というギリシャ語から『オステオパシー』と名付けました。
1892年には、ミズーリ州のカークスヴィルにオステオパシーの教室を開き、まもなく「アメリカ・オステオパシー・スクール(現在のアメリカ・オステオパシー医科大学)」を開校、後にたくさんの優秀な弟子たちが、数々の手技療法を発明し体系付けていきます。
ウィリアム・サザーランド医師が頭蓋の縫合が動くことを発見し、ジョン・E・アプレジャー医師により研究、体系化されたCST(クラニオ・セイクラル・セラピー)、ローレンス・E・ジョーンズ氏が発見し、椎骨矯正に一大革命をもたらしたと言われる矯正法ストレイン&カウンターストレイン・テクニック、現在、日本の整形外科医の間にも広まりつつあるPNFという療法の原型となったMET(筋膜解放テクニック)、内臓マニピュレーションなど数々の画期的な治療法が開発されました。
さらに現在では、アメリカは州立、私立合わせて20校のオステオパシー医科大学が設立されるようになり、卒業後は一般の医師M・D(メディカルドクター)とは別にD・O(ドクターオブオステオパシー)という称号を与えられ、正式な医師資格として全米医師会に認められるようになりました。
C・S・T(CV-4)

C・S・T(前頭骨のリフト)

カウンター・ストレイン
(頚椎矯正)

カウンター・ストレイン
(骨盤矯正)

股関節の矯正

マイオファシル・リリース
(筋・筋膜解放テクニック)

フルスパイン・アジャストメント
(全椎骨矯正法)

カイロプラクティックはオステオパシーを手本としてオステオパシーの誕生(1874年)から21年後にあたる1895年に民間療法家のD・Dパーマーが発表したものと言われています。
カイロプラクティックの考え方は、骨のずれ、つまり骨格の歪みが神経を圧迫して、痛みや不調の原因となっているというものです。
この骨格の歪みは、カイロプラクティックでは「サブラクセーション」と言われるもので、オステオパシーでは「リージョン」と表現します。
カイロプラクティックではこの「サブラクセーション」を主として「スラスト」といって、ずれている方向から瞬間的に押し込むという施術方法が用いられます。できるだけ体に負担を掛けずに必要最低限の力で瞬間的に矯正しますが、それをいかに安全に使いこなすかはその施術者の経験と力量に依存するところが大きいのも事実です。
オステオパシーはこれに対して、骨格の歪みは筋肉の使い過ぎや使わな過ぎによる筋肉の拘縮(硬く縮むこと)が原因なので、まず少し時間を掛けて徹底的に筋肉を弛める。そうすることによって骨格の歪みを正すという考え方です。
カウンターストレインやMET(マッスル・エネルギー・テクニック)といった非常に優しい手技を用いて、少し時間はかかりますが、神経の反射をねらって行いますので、非常に安全で危険性は皆無に等しいと言えます。それでいて施術の効果は抜群に高いのです。